那覇大綱挽

毎年「体育の日」に行われる那覇大綱挽は350年余りの歴史を持つ伝統行事で、東西に分かれて世界一の大綱を数万人が引き合います。
爆竹が鳴り響き、銅鑼や太鼓や鉦が打ち鳴らされ、旗頭14本がひるがえり、大綱に乗る男達の「ハーイヤ、ハーイヤ…」の掛け声に合わせて一気に綱を引く、そのスケールの大きさは壮観です!
毎年10月10日前後に行われている那覇大綱挽は、ギネスブックに認定された世界最大を誇る大綱挽として知られていますね。
綱挽(綱引き)は、元は稲作や水の神様とも関わりがあるといわれます。
「綱は神代の昔から、悪気さらしの夏はらひ、勇み争い引くためし」と綱口説にも歌われています。
綱挽といえば、稲作との時期にも関係し旧暦6月のウマチー(麦や稲の祈願)の頃や旧暦8月15日の十五夜祭りや豊年祭などで行われたりするものですが、現在の那覇大綱挽はなぜ新暦の10月10日頃に行われているでしょう?
それは遡ること戦時中の昭和19年(1944年)の10月10日のことでした。


町おこし計画

米軍の空爆により、王朝時代から築かれてきた商業のまち那覇の90%が焼失してしまった那覇十・十空襲の日でした。
戦後、復興の象徴にしようと昭和46年(1971年)に当時の那覇市長をはじめ那覇市民が立ちあがり、戦前まで行われていた那覇の大綱挽を古い形式の姿で復活させようとした、街興しの計画だったんです。
そこで10月10日の週の日曜日が那覇大綱挽の開催日になりました。


またかつては旧暦の六月頃に行われていた大綱も、ある時期を境に、特別な時など、祝賀などで不定期で行われるようになったといわれます。
学芸員の方もこう語ります。
「那覇大綱挽を復活させた当時の、旗頭制作に取り組む方や綱を編む方々の姿をみていると、ひとつひとつに想いを込めて作られてくられているのが判るくらいに、写真から伝わってくるものがありますね」とのことです。